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窓の外から視線を感じる


これは雫の兄が体験した話である。
雫の兄はそこそこ不思議な体験をしているそうだ

そんな中の一つを今回は紹介しよう…


まず軽く兄の紹介をしておこう
元々オカルト…とくに心霊に関する事が大嫌いだった兄。
TVで心霊番組など放送されてたらすぐにチャンネルを変えりしていた
雫とは全く趣味が合わない

性格も、私雫とは正反対の性格で…
雫は温厚で争いを好まないが兄はかなりの攻撃的な性格だ、誰彼と構わずにキツイ言葉をぶつけてはよく争い事を招く

正直言ってこの性格が災いして家族からもあまり好かれてはいない…妹とは既に絶縁状態の可哀想な人物である
この性格は父に似たのか?父も相当な変わり者なのである


雫も他人なら一生口も聞きたくない相手であろうが
実の兄なのでこれからも付き合いは一生続いていくのだ

雫まで絶縁してしまえば1人になる可哀想な兄…雫は見捨てる気にはなれない


兄を目覚めさせたひとこと


オカルト嫌いだった兄は…雫が心霊番組や心霊DVDなどを見ているとよく文句を言って来てた

兄「そんなの見て何処が面白い?怖いだけやろ!」

雫「分かってないね、その怖いと思う気持ちを楽しむんだよ」


兄にとっては目から鱗の言葉だったのだろう
みんな怖いと思う恐怖心は同じなのだ、ただその恐怖心から逃げるか向かって行き楽しむかの違いなのだ。

雫は恐怖心を好奇心に変えて「見てみたい!」と言う気持ちに変える

雫のひとことを聞いて兄の考えに変化が出て来た
雫が心霊DVDなどを見てると文句も言わずに兄もじーと一緒に見るようになったのだ

兄「今のウソやろ?こわ〜」

兄「何今の!あんな事ってあるん?」


など言って恐怖心を楽しむコツを知ったようである

気がつくと兄は今まで絶対に見なかった心霊番組や「呪いのビデオ」「恐怖の現場」などの心霊DVDを全て見るほどにハマってしまった
雫の趣味が憑依してしまったようだ

今では稲川淳二も好きになり雫と一緒にミステリーナイトツアーを見にいくまでなってしまった


兄の体験談


ここからがついに本題である。
これは兄がまだオカルト好きに目覚める随分前に体験した話だ

それは兄が一人暮らしをしていた時に体験したとの事

場所はあるマンション…
そこのオーナーさんと雫の両親は知り合いだった為、他より安い家賃で部屋を借りる事が出来たそうだ

しかしそのマンションは…少し曰く付きマンションとして知られていた
まず自殺者が多いのだ、よくそのマンション屋上から飛び降り自殺があったり住人さんが部屋の中で自殺していたりとそこそこの頻度で自殺者がでる
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そして兄は早速そこで一人暮らしを始めた
ベッドとTV、冷蔵庫だけを運び込み引っ越しは簡単に終わった。

兄の部屋は確か3階か4階だったと記憶している
雫は一度部屋に行った事があるのだ

暗い雰囲気の部屋であまり良い印象は持たなかった

引っ越しが終わったその日に兄は
隣の住人さん達にとりあえず軽く挨拶に行く事にした

兄の部屋の右の部屋は住人はいなくて左の部屋に挨拶に行くと中から男が1人出て来たそうだ

兄「こんばんは、今日から隣に引っ越して来た◯◯◯です。よろしくお願いします」

男「はい…そうですか、よろしく…」


その男もどうやら一人暮らしのようだ、何だか暗い奴だな〜と当時兄は思ったそうである


一人暮らしに慣れた頃…


兄は一人暮らしにも徐々に慣れ始めていた、元々実家からはそう遠く離れてはないし週末は実家に帰ったりしてたのでホームシック的な物にはならなかった

曰く付きと言われていたマンションも特に変な事など起こらずに平穏な日々が続いていたのだ

そんなある日の事…不思議な現象が起きた
兄は夜部屋でTVを見ていたそうだ…すると突如ゴミ箱の蓋がガシャン!と音を立てて落ちた。

ビクッ!と驚く兄
兄「なんで落ちたんだ?」

別に蓋が落ちかかっていたわけではない、しっかりと閉まっていたのに何故か蓋が落ちたそうだ

そして次の日にまた異変が続く…

また夜にTVを見ていたら今度は視線を感じたのだ
誰かにじーと見られている嫌な感じの視線だったそうだ。
兄は部屋を見渡して見るが別に何もない

不思議におもったが気にせずにまたTVを見出す
するとまた視線を感じる
集中してその視線は何処から感じるかを探ると…どうやら窓の外から感じるらしい

窓の外に目をやると別に何もない…
兄は開いてたカーテンを閉めてその日は寝る事にしたそうだ


窓の外からの不気味な視線


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次の日、部屋で変な出来事が起き始めてから3日目だ
初日はゴミ箱の蓋、2日目は窓の外からの視線。

兄は少し怖くなって来ていた、今まで別に異変はなく暮らしていたのに何故急にこんな事が起き始めるのだと…
昼間は部屋にいないので気にしなくて良いがやがて夜が訪れる

兄は自分の部屋に帰った。
なるべく部屋に居たくはなかったので外食などして遅い時間まで時間を潰してから部屋には帰ったそうだ

でもあまり気にし過ぎるのも良くないと思い、なるべく考えないようにしていた

部屋に着くと兄はまたいつものようにTVを付けて寝るまでの間TVを見ていた…
ここ2日の異変はだいたいこの時間に起きていた

少し警戒する兄
すると…また視線を感じたのだ

兄「うわ、またこの感じ…」

その視線はまた窓の外だろうと思い兄は窓に視線を向けた

兄「!!」

兄「カーテンが開いてる」


昨夜、嫌な視線を感じた時に確かにカーテンを閉めたはずなのだ。
しかし何故かカーテンが少しだけ開いてる…


怖くなった兄…しかしこのままカーテンが開いてるのも嫌なのでまた閉めに行く事にした

兄「なんでカーテン開いてるんだよ…」
兄「腹立つな…」


などブツブツ文句を言いながら窓に向かって行く兄。
本来攻撃的な性格の持ち主なのでここ数日の異変に関しては怖いと思うと同時にイラついてもいたそうだ

そしてカーテンを閉めにいったはずなのに何を思ったか…

兄「誰が見てんだよっ!ふざけるな!」

とキレてカーテンを全力で開いたそうだ。
するとそこには男の顔だけが空中に浮いていてこちらをじーと見ていた…

兄は一瞬目の前にある物が理解出来なかったらしい…
その顔としばらくにらめっこ状態が続いた
しばらくするとその顔スーと消えて行ったそうだ。

その後徐々に怖さが込み上げてくる
兄「今の顔だよな…顔だよな…」

そのまま兄は大慌てで部屋を飛び出した
そして夜中に実家へと帰ったのである


その後…


その日以来、兄はもうあの部屋には近付かなかった、部屋は解約してから実家へと引っ越したのだ
両親はオーナーさんに謝っていたがそのオーナーさんは納得していたようだ。

両親が何故か理由をオーナーさんに聞くと…
とんでもない事実を話してくれた。

兄が部屋を飛び出して数日後…
なんと隣の部屋の住人…あの暗い一人暮らしの男

彼の自殺した死体が部屋から見つかったそうである

その自殺した日が兄の部屋に初めて異変が起きたその日だったのだ

その話を聞いて兄は思い出した

兄「そう言えばあの空中に浮いてた顔…隣の部屋の男だったわ」


どうやら受験勉強に疲れての自殺らしい…
彼は一人でずっと思い悩んでいたのだろう

そして自殺してしまった、一人暮らしで誰も部屋には近付かない
死んでしまった彼に気付くものは誰もいないのだ。

そんな中隣にいた兄に、自分の存在を知らせようと隣の部屋から兄の部屋を覗き込んでいたのだろう


オカルト好きになる前の兄の体験談なので
雫は作り話とはとても思えないし実際そのマンションは自殺者が多い事も雫は知っている

今のオカルト好きな兄なら、もしかしたらその空中に浮いてる顔を見た瞬間…写真や動画をとってしまいそうである